記憶喪失…

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    ミキと名乗ったその人は、まだ混乱気味の僕にホットミルクを飲ませ、再び眠らせてくれた。           興奮していたはずなのに、比較的すぐに眠りに落ちてしまったのは、ミルクにたらされていたブランデーのせいかもしれない。           次に目覚めたとき、壁に掛けられた時計が9時を指していた。           カーテンのすき間から漏れる光からして、朝のようだった。           _
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