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『僕、誰……?ここはどこですか?なんなんですか?なんなんですか、これっ……』
『チャミ、落ち着いて』
震える両手を、温かい手が包み込んだ。
『君はチャミ。チャミだよ。ここは俺の家。チャミは事故で…階段から落ちたんだ。そのショックでちょっと混乱してるだけだよ。大丈夫だから落ち着いて』
優しい声と手の温かさで、少しだけ落ち着きが戻ってきた。
おそるおそる目を開けると優しい瞳に見つめられていた。
『…あなたは?』
数秒の沈黙の後…
『君の、恋人だよ』
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