コンプレックス

4/8
3506人が本棚に入れています
本棚に追加
/141ページ
昼休みが終わり、退屈な午後の授業が始まる。 美月は何故あんな独り言が出てきたのか、記憶を辿ってみた。 話は今朝に遡る。 家で朝食を摂りながらテレビを見ていた。 そこへ妹の日向(ヒナタ)がバタバタと慌ててやってきたのだ。 この日向は美月とは一つ違いの高校1年生だ。 美月の身長が150センチに対して、日向は160センチあり、昔から妹の方が姉に間違えられていた。 日向は明るくて健康的美人だ。いつもキラキラした顔をして笑っている。 美月はこの日向に対していつもコンプレックスを抱いていた。 そんな日向には彼氏が居る。 美月の元同級生で初恋の人だった。 それを知った時は目の前が真っ暗になった。 .
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!