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昼休みが終わり、退屈な午後の授業が始まる。
美月は何故あんな独り言が出てきたのか、記憶を辿ってみた。
話は今朝に遡る。
家で朝食を摂りながらテレビを見ていた。
そこへ妹の日向(ヒナタ)がバタバタと慌ててやってきたのだ。
この日向は美月とは一つ違いの高校1年生だ。
美月の身長が150センチに対して、日向は160センチあり、昔から妹の方が姉に間違えられていた。
日向は明るくて健康的美人だ。いつもキラキラした顔をして笑っている。
美月はこの日向に対していつもコンプレックスを抱いていた。
そんな日向には彼氏が居る。
美月の元同級生で初恋の人だった。
それを知った時は目の前が真っ暗になった。
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