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「…んで………い…よ!」
声が聴こえる……そして息を大きく吸う音も
「起きろやこのド阿呆ォォオオオ!!」
「うわぁぁああ!!!」
耳がキーンとなってなかなか治らない
「はあ……全然起きないんだもの、もう学校終わったのに」
部活に行ったのか帰ったのか、周囲には誰もいない
真っ赤な夕日が俺らしかいない教室を照らしていた
俺はさっさと使っていない教科書を鞄に詰め込んで、謝りながら清輝の後を追った
因みに部活があったことに気づいたのは家に着いてから
面倒で戻ろうとは思わなかったけど
清輝と別れ、いつものように誰もいない家の鍵を開ける
ドアを開けながら、誰に言うでもなくただいまと呟いた
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