prologue.真っ赤なストラトキャスター

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「おい、いきなり急いでどうしたんだよ?」 後ろから慌てた様子の翔太がやってくる。 「俺‥これにするわ」 思わず、そんな言葉が出てしまう。 俺の中ではもう決定。このギター買う。いや、買わない選択肢は全くない。 「なんだいきなり張り切って。その目おもいっきり変態だぞ。というか値札見てみろ。」 変態にはツッコミもせず、今まで全く見ていなかった値札に目をやる。 「じ‥じうごまん‥1と5と0が4つ‥‥15万!?」 いや、買えないことはないよ?うん。 ただ、びっくりしただけなんだから! 俺の全財産と同じ値札なのに驚いただけなんだから!
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