prologue.真っ赤なストラトキャスター

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「いや‥買うよ。15万出しても、これ買う。」 翔太はいろいろとケチつけてきたが、そんなことには構っていられない。 すぐさま近くにいた店員を呼びに行き、いい放つ。 「このギター、買います。」 「こちらでよろしいですね?少々お待ち下さい」と、ギターを持って店員は店の奥へと進んで行った。 「あれでホントによかったのかよ。どうしてあれにした?」 翔太はやはりまだ納得いかないようだ。 「何度言ったらわかる。俺は何故かあのギターに惹かれたんだ。わかんないけど、なんかすげぇオーラを感じた。」 これで説明するのは10回目ぐらいだが、それでも翔太はキチガイを見るような視線を外してはくれない。
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