プロローグ

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時折夢に出る、幼い頃の記憶。 「お前なんかいなきゃよかったよ!!」 いつも浴びせられた、存在否定の言葉。 どんなに泣いても。 どんなに願っても。 決して終わる事のない暴力。 あの時は、何度早く死にたいと……子供心ながらに思っただろう……。 自分はいらない子供。 その言葉の針は、容赦なく僕の心にヒビを入れていく。 誰か助けて……。 僕が何をしたの? 僕は、産まれてきてはいけなかったの? 僕は……。 生まれてきたくなかった。 生んでほしく、なかった……。
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