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金正日は両方の統一方式を追求しているが、これから書くことは前者の「武力統一方式」についてである。
この方式を採る場合に金正日はどのような戦略と戦術を考えているのかを我々は認識して、有効に対処していかなくてはならない。
日本政府は北朝鮮の危険性をどう認識しているのだろうか。
それは日本国家の存立に係わってくるほど深刻なものなのである。
北朝鮮は韓国を武力〃解放〃することを国家目標にしている。
韓国への侵略と合併支配である。
北は建国以来一貫して武力統一を国是としてきた。
そのための準備を着々と進めてきたのである。
スパイを日本経由等で韓国へ潜入させて、労働者、学生を親北勢力にオルグ・組織化し、特殊部隊を潜水艇等で潜入させてきた。
対南侵略用の秘密トンネルも十数本掘ってきた。
いまだ四本しか発見されていない。
百万の陸軍と十万の特殊部隊を擁し、前線の韓国軍と在韓米軍をたたき、ソウルを火の海にする一万門以上の長距離砲、ロケット砲を前線に配備し、また韓国全土を攻撃できるスカッドミサイルを多く配備してきた。
スカッドは核弾頭も搭載可能だ。
また北は化学・生物兵器も大量に保有している。
北朝鮮の「対南武力〃解放〃(侵略)」は単なるスローガンではなく、現在進行形の国家戦略なのだ。
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