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二人がそんなような話を続けていると、インターホンがなった。
‥‥ピーンポーン♪
「業者さんじゃない?行ってきな」
「うん」
もう全部運んだと思ったんだけと‥‥
未琴としては荷物を預かるだけなら玄関に置いてもらえばいいと思っていたから、ヲタク度満点な本などは特に隠すことなくおいたままドアを開けた。
‥‥ガチャッ
「はーい‥‥」
「おいユズばぁ‥‥‥は?」
「えっ、あの、え?」
ドアの前にいたのは業者さんではなく、未琴と同じぐらいの男の子だった。
「えっ、‥‥あんただれ?」
「へっ?!」
未琴にしてみればお前こそ誰だと聞きたいところだが、いまいち状況がつかめず固まってしまった。
すると異変にやっと気がついたユズが奥から顔をだして一言。
「あっ、もしかして梓?いーよあがって!」
「へっ?ユズ姉?!」
「邪魔するぞ、‥‥おい、どーゆーことだよ?!」
そのままズカズカと入っていった少年をしばらくみて、未琴ははっと我にかえった。
「‥‥あ、あたしの家~~!」
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