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「で、こいつ誰だよ?」
「昨日言ったじゃない、あたしの姉の子で上月未琴、あんたと同じで今年から高校2年。っていうか同じ学校でしょ?」
「え?同じ学校なの?」
引越しても学校は変わらないが、未琴には初対面の人だった。
「知るか!つーか女じゃねぇか!」
「え、ごめん。男じゃなくて‥‥」
「だっ、違う。あんたじゃなくて、‥‥いや、あんたなんだけど‥‥」
未琴は梓と呼ばれた少年に一瞬怒られたと思い謝ったのだが、梓も謝られると思ってなかったようであたふたしている。
「ったくもう‥‥、話をまとめると、梓は昨日あたしから話は聞いてたけど、勝手に男だと思いこみ楽しみにしてた‥‥ってことでしょ?」
「そう‥‥じゃなくて、なんか違う!」
「楽しみ、だったの‥‥?」
男の子がくるのが‥‥楽しみだった?
「いや、別に、違う、っだから‥‥」
ますます混乱した梓だったが、そんな梓を可笑しな目で見る二人が‥‥
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