プロローグ

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「って、彩音って呼び捨て……知り合い?」  うん、よく聞けばそう言ってた。  と、唯は凄く驚いたような顔をする。 「え、まさか。まだ思い出してなかったの? さっきの写真でてっきり……」 「え? 写真?」  慌てて掴んだままだった写真に目を落とす。  そして視線を上げ……。  ……確かに、若干面影があるような。 「はぁ……」  やれやれと唯がため息をつく。 「仕方ないわね、じゃあ休憩ついでに、そのことについて話しましょうか」  スリッパを並べながら、唯が言う。 「彩音達も、上がって。お菓子くらいなら出せるから」
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