最後の願い

3/55
前へ
/78ページ
次へ
はっきりと言って僕は冴えない いつのまにか僕は、みんなに取り残されてしまっている オシャレな服なんて持ってないし 髪だって、伸びっぱなしだし なによりも運動を全くしなかったせいで、今ではすっかりメタボ予備軍になってしまった だけど、僕は こんなもんだと諦めている 期待してもしょうがない 生まれた時に自分はこうなる運命だったのだ そう思っていた きっと、そう もしも、僕があいつに出会っていなかったら 僕はずっと変わらなかっただろう 変わった結果がどうであれ僕は今満足している あ、ごめんね意味わかんないよね あの日僕の運命を変えたあの男との出会いを教えなきゃね 僕はあの日のことは絶対に忘れないだろう
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加