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日本共産党は徹底している。
たとえば同党は『自由と民主主義の宣言』(96年8月)という小冊子を発行して、
「当面する民主連合政府のもとでも、やがて独立・民主の日本、社会主義の日本になったあかつきにも、あらゆる市民的政治的自由が保障される。
独立・民主日本でも、社会主義日本でも、反対党を含む複数政党制をとり、全ての政党に活動の自由を保障し、選挙による平和的な政権交代制を維持する」(36頁以下)
といったことを謳っている。
だが、これは政府と国民を騙し、国民の支持を獲得するための嘘文書なのである。
なんとなれば、日本共産党の現綱領において、ちゃんと党員には解る表現で、自分たちが国家権力を握ったならば、人民独裁の「人民民主主義国家体制を確立する」(『日本共産党綱領文献集』26頁)と明記してあるからである。
綱領は特殊用語で記述されており、一般の者が読んでも真意を把握することは困難である。
だから左翼は、国家権力を手に入れて、自らの権力を「革命権力」に転化できるほどまで戦いを進展させたならば、ためらうことなく、民主主義を破壊して、人民民主主義=人民独裁を開始していくのである。
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