二、左翼が暴力革命に反対するのは単なる戦術にすぎない

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いわゆる「過激派」と呼ばれている左翼は、日本においては小さな勢力でしかなく、恐ろしくない。 彼らは本物の左翼に比べれば〃正直〃であり、「ブルジョワ法の否定」「ブルジョワ民主主義の否定」を公言し、また「武装闘争・暴力革命」「人民独裁」も公言し、また実践している。 これによって国民の強い反発を招いているのである。 民主主義に立脚する人は、決して武装闘争などしないし、主張もしない。 支持することもない。 なぜならば、民主主義は選挙で第一党(あるいは連立を組んだ)になった政党が政権を担い、また選挙を通して平和的に政権を交代していく政治制度であり、武装闘争や暴力革命はこの民主主義の破壊であるからだ。 「過激派」は日本の憲法と法律と民主主義を、「ブルジョワ法」「ブルジョワ民主主義」と規定して否定している。 そして「人民の意思だ」とか「正義だ」と称して、武装闘争、暴力革命をめざしているのである。 民主主義の否定、破壊であり、独裁主義である。
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