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三、国民に対する革命党の独裁支配
左翼が依拠する思想は「人民民主主義(人民独裁)」だが、人民を欺いて選挙で左翼が政権を取ったと仮定しよう。
彼らはしかるべき時が来たら、民主主義を破壊して、人民民主主義=人民独裁を実行し、「旧支配階級」を打倒していくことになる。
ブルジョワ政党や団体が非合法化されるだけでなく、「旧支配階級」の諸権利(「人権」)が全否定される。
生命の自由さえも否定される。
上記の決定は何によって行われるだろうか。
「革命政府(党)」の決定によってなされていくのである。
それ以外に方法はない。
つまり、これはもはや人民民主主義=人民独裁ではなく、「革命政府=革命党の独裁」なのである。
人民民主主義=人民独裁の本質は革命党の独裁であり、それが顕在化するということである。
では、旧支配階級を打倒した後、革命政府(党)は人民民主主義に基づいた選挙を実施するだろうか。
絶対にありえない。
もしも、革命政府(党)の方針に反対する人民の政党があって、その政党の選挙への参加を認め、さらにその政党が第一党になった場合には政権の座を渡すのであれば、これは人民民主主義(人民独裁)である。
だが、そういうことは断じて有り得ないのである。
そのことを次に述べよう。
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