四、「革命思想」を持たない人民は敵にされる

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そして何が「正しい思想」「革命思想」かを、従って彼が「人民」かそうでないかを決定できる者は唯一、国家権力を握っている「革命政府(党)」なのである。 すなわち革命党の独裁支配だ。「革命政府(党)」に反対する者は、「敵の手先」「敵」とされて、逮捕状もなしで逮捕され、裁判もなしで、弾圧されることになるのである。 選挙も、革命党の審査にパスした者だけが出られる。だから選挙が行われても、革命党の独裁支配なのである。 旧ソ連邦、中国、北朝鮮等社会主義国家の選挙はすべてこういうものである。 人民大衆はもし、騙されて左翼を政権の座に就けさせ、また「革命政府」に騙され洗脳されて、人民民主主義=人民独裁によって「旧支配階級」を打倒したとすれば、次には自分たちが、革命党によって独裁支配される運命となるのである。 人民は左翼に騙され利用されるだけである。 自分が奴隷のように支配されるようになって、初めて自らの誤りに気付いても遅い。
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