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玄武解放の日は明日。
しかし、永泉は悩んでいた。『こんな自分が役にたつのだろうか』と。
これまで永泉は、泰明とも口を聞いていない。
一週間前、泰明と永泉、神子で怨霊退治をしていた時のこと。
戦うことを躊躇って、怨霊が近くまで来ているのに気付かず、泰明の一言で気付いた時には遅かった。
泰明は怨霊にやられ倒れていた。
大事には至らず、すぐに意識を戻した。
その日から、泰明も永泉も話をしていない。
明日は大事な日。
永泉は自分を勇気付けると、その場から立ち上がり泰明のいる北山に向かった。
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