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自分の心の動きに少し動揺しながら、目はサヤを探していた。
目が合うと、サヤは嬉しそうに微かに微笑む…
俺は胸が高鳴るのを感じながらも、自分の心を認めたくないと葛藤していたそんな中、法要が済みマサトに声をかけられた。
「タカシ兄。今度家に遊びに来てよ。この前は俺寝込んじゃってタカシ兄と飲めなかったし…」
マサトの後ろに立つサヤも瞳を輝かせ「そうして下さい。」と頭を下げる。
「けど、マサトお前大して飲めないだろうが…」
「そりゃそうだけど…だけど家なら寝ちゃっても誰にも迷惑かけないしさ…」
すねたように口をとがらす。
「ははは冗談だよ…わかったよ…お邪魔するよ。いつがいい?」
サヤの顔も、ぱっと輝く…
「タカシ兄の都合に合わせるけど…なるべく早い方が良いな…」
「そうか?それじゃ2週間後の土曜…18時に行くよ。」
「時間厳守だよ。」
「わかったわかった。じゃあ行くから。サヤさん、そういう事になりましたのでよろしく。」
「待ってるからね。」
嬉しそうに言うマサトの後ろでサヤも満面の笑みを浮かべていた。
俺は、胸の奥がキュッとなるのを感じていた。
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