第Ⅲ章

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自分の心の動きに少し動揺しながら、目はサヤを探していた。 目が合うと、サヤは嬉しそうに微かに微笑む… 俺は胸が高鳴るのを感じながらも、自分の心を認めたくないと葛藤していたそんな中、法要が済みマサトに声をかけられた。 「タカシ兄。今度家に遊びに来てよ。この前は俺寝込んじゃってタカシ兄と飲めなかったし…」 マサトの後ろに立つサヤも瞳を輝かせ「そうして下さい。」と頭を下げる。 「けど、マサトお前大して飲めないだろうが…」 「そりゃそうだけど…だけど家なら寝ちゃっても誰にも迷惑かけないしさ…」 すねたように口をとがらす。 「ははは冗談だよ…わかったよ…お邪魔するよ。いつがいい?」 サヤの顔も、ぱっと輝く… 「タカシ兄の都合に合わせるけど…なるべく早い方が良いな…」 「そうか?それじゃ2週間後の土曜…18時に行くよ。」 「時間厳守だよ。」 「わかったわかった。じゃあ行くから。サヤさん、そういう事になりましたのでよろしく。」 「待ってるからね。」 嬉しそうに言うマサトの後ろでサヤも満面の笑みを浮かべていた。 俺は、胸の奥がキュッとなるのを感じていた。
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