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[愛している…
世間に認められる関係でないのは承知の上だ…
明日一時に〇〇で待つ…
来なければそれが返事だと諦める
決断を君に委ねる俺を許してくれ…]
マサトや子供のいる時間を避け昼食後送信し、電源をおとした。
仕事用の携帯は会社から与えられていたのだ。
明日、急の仕事が入らないように得意先を回り、フリーの時間を作るため奔走した。
もしサヤが来なくても自分の心を落ち着ける為の時間が必要なのだから…
仕事に没頭し、部屋にたどり着いた時には既に深夜になっていた。
元々早く帰れるような職場ではない。しかしかえってそれに助けられこの五年耐えられて来たのも確かだった。
俺は熱いシャワーを浴び、ビールを飲むとベットに潜り込んだ…
何度も寝返りをうち眠れずにいたが、仕事の疲れからいつの間にか眠り込んでいた。
慌てて支度して部屋を飛び出す…
はやる気持ちと来ないだろうという漠然とした諦め…
俺は、前日の得意先との話をまとめ、見積もりを書き上げ外回りと称し約束の場所に向かった。
昼食を逃した事など全く気付いていなかったが、約束の場所に着きコーヒーを頼み、胃に染み渡るコーヒーの熱さに空腹であった事に気付き一人苦笑した。
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