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去年のクリスマス。
隣の家に住む幼なじみのお兄さん、隼人にずっと片思いしていた私は、クリスマスに告白しようと決めていた。
高校受験真っ只中のクリスマス。
両親は勉強しろって、やかましい。
そりゃ、もちろん、してます。
隼人と同じ高校に行くのが夢なんだもん。
その隼人に気持ちを伝えたくて伝えたくて……部屋の窓から、隼人が帰るのを待ってたんだ。
そしたら。
隼人、女の子と現れた。
すっごい美女。大人な感じ。
隼人と同じ高校生?
家の前で手を振って別れてたけど…。
だけど、クリスマスだよ。
ってことは、クリスマスデートだよね。
あーあ…。
告白前に、いきなり失恋……。
茫然と窓に手をかけていると、隼人の部屋の明かりがパッとついて、隼人が窓をカラカラカラ…と開けて私を見つめた。
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