第1章 恋人は生徒会長

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「何やってんの?勉強してる?」 隼人が言うと、私はムッとしながら隼人を睨みつけた。 「そっちはデート?!」 「別に」 「すっごい美人。隼人、あーゆーのがタイプなんだ」 「別に。ってか、タイプじゃなければ、デートでもない」 サラッと言ってのけちゃうあたりが、ホント、頭にくる。 「たまたま映画のチケット余ったから、捨てるの勿体ないし、お茶おごるから行こうって誘われただけだ」 「分かってないな。今日クリスマスイブなんだよ。イブ!!そんな日に二人で出かけることがデートでしょ?!」 何故か私はムキになって身を乗り出して言うと、隼人は眉をキュッとしかめて、私を見つめて頭を横に振った。 「麻季(マキ)。お前こそデートってもんが分かってない。デートってのはな。恋人と手を繋いだり、映画見ながら肩を寄り添ったり、あとはチューしたり胸触ったり…………」 「もういい!!どすけべ!」 隼人の言葉を遮って言いながら、私は顔をそむけて口を尖らせた。
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