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優しく、ない!!
私は空いた口が塞がらなかった。
麻里さんはニコッと笑って、
「負けてらんないのよ。弱肉強食だからね!!」
と言いながら頷いて、とっとといなくなってしまった。
私はどーなるの!???
茫然。
少しすると、パンパン!という誰かがゴールする合図が聞こえた。
秋永先輩か。
私は空を見上げながら半べそだ。
そこに顔を出したのは……。
「大丈夫?富原さん」
私は唇を噛み締めながら、また顔を上げて彼を見た。
太陽が眩しくて、私は片目をつぶった。
「…榛原、くん?」
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