第2部 第5章 富原しずねの長い1日 後編

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そうして、私は仕方なく自分のクラスのテリトリーに戻って行くと、秋永先輩のファン同好会部員と、榛原くんのファン同好会の部員たちが集まっていて私に詰め寄ってきた。 「なんであの靴下を奪い返さなかったんですか??!!!!」 とか、 「我らが生徒会長の榛原くんと手を繋ぎましたね!!一ヶ月は榛原生徒会長に近づかないように。話すなんて、持ってのほかですよ!いくら富原さんだって許しませんから!!」 現、榛原生徒会長ファン同好会の部長は、私のクラスメイトだけど容赦ない。 榛原くんの借り物の内容、知りたいなぁ。 なんで私なんだろう。 なんで、あんなにドキドキしちゃったんだろう。 秋永先輩とは全く違う、胸の痛み。 緊張感。 ドキドキ感……。
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