第4章 姉、襲来!?

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「麻里さん………」 「あの子、キレると怖いんだよね。麻季の怒った顔、久々に見たよ……。どうしよう…」 麻里はなんだか泣きそうだ。森尾はそんな麻里を見て優しく微笑むと、麻里の肩をポンポンと叩いた。 「麻里さん。彼氏と別れたんでしょ?」 「えっ!?」 ギクッとして麻里が顔を上げると、森尾はまだ微笑んでいる。 「やっぱり。機嫌悪かったのは、それしか原因ないなーって思った」 「…勇太郎。あんたには隠せないねぇ……」 「だから、あんな奴より僕にしとけばよかったんだよ。麻里さん。僕なら、麻里さんの笑顔を曇らせるようなことはしないよ」 「勇太郎………」 麻里は涙ぐみながら勇太郎を見つめていると、勇太郎も穏やかな眼差しで麻里を見つめていた。さすがの麻里も、胸がキュンとなる。 が。 「ちょっと、森尾先生とあの女、誰!?」 「森尾先生、離れてよ!!」 「おばさんじゃん!!」 と周りにいた女子たちが文句を言いながら集まって来た。麻里は森尾の胸をドンッと押して離れると、 「やっぱりモテる男は、やだ」 と言って、学校を出ていった。
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