第5章 隼人の密会

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隼人がそう言うと、私は少し恥ずかしくなって赤面してしまうと、 「照れてる照れてる!嬉しいんだろ?」 と隼人がからかうので、思わずフイッとそっぽを向いてしまった。 「べべ………別にッ!!」 「そういうトコがかわいくてたまらんないんだよねぇ!!」 隼人はわざと肩をグイッと抱き寄せてくると、周りにいた女子高生たちがキャーッと悲鳴を上げた。 悲鳴……ではなくて、隼人のファンの子たちだったみたい。 「朝からラブラブ……!」 「生徒会長が~~~!!!」 わざとか。隼人め…! 「あ」 と葵と容が声を揃えると、私と隼人も気がついて二人を見た。 「麻季さんの友達の……」 「古谷春海さん、じゃないですか?」 「え?」 隣の車両に、人込みに揉まれている春海を見つけた。(見つけたのは、葵と容だけど) 「ほんとだ。よく分かったわね」 と私が感心して言うと、葵の方が隣の車両に向かって歩き出した。
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