第5章 隼人の密会

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「え?なになに?葵さん、どうしたの?」 と私が首を伸ばして葵の背中を見つめていると、容はため息をついて葵の背中を見送りながら、 「葵のやつ、古谷春海に惚れたかも・・・・」 とぼそっと言うと、私は驚いて葵の背中を見つめた。 「まじで!?」 「あんな女、どこがいいんだ?マキのことイジメた女だぞ」 隼人がそう言うと、私は思わず隼人を睨みつけた。 「ちょっと!!もう私は気にしてないんだから、蒸し返して悪口言わないでよね!!」 私は隼人の顔を覗き込みながら言うと、隼人は眉をひそめて私を見つめた。 「お前、何されたか分かってんのか?」 「はいはい。終わったことはもう忘れてください。そんなことより」 「マキ!!????」 まったく。 執念深いんだから・・・・。 隣の車両に移動した葵は、ドア口に立っていた春海に歩み寄り、春海のすぐ後ろに立っていた中年の男を睨みつけている。 「痴漢・・・?」
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