1人が本棚に入れています
本棚に追加
何とか走り終わった時には授業が終わっていた。
皆笑いながら帰っていく。
1人、渡り廊下を歩いてく。
切ねぇなー…。
「櫻井!」
とたんに声がした。
見ると同じクラスの佐々木だった。
「…なんだ、驚かさないでよ。」
「ごめん。だって、今女子たちに聞いたら走らされたって…。」
「うん。」
「何で?」
「授業遅刻した。」
「…ぷっ。」
「笑うな。」
佐々木は誰にでもすぐ懐く。
そのせいか、結構な人気者だ。
最初のコメントを投稿しよう!