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何とか走り終わった時には授業が終わっていた。 皆笑いながら帰っていく。 1人、渡り廊下を歩いてく。 切ねぇなー…。 「櫻井!」 とたんに声がした。 見ると同じクラスの佐々木だった。 「…なんだ、驚かさないでよ。」 「ごめん。だって、今女子たちに聞いたら走らされたって…。」 「うん。」 「何で?」 「授業遅刻した。」 「…ぷっ。」 「笑うな。」 佐々木は誰にでもすぐ懐く。 そのせいか、結構な人気者だ。
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