…ゆうれいの道…

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白い着物を着て右手で つえをつき、左手に鈴を持った数人の男女が、 一階の廊下をゆっくり 歩いて居たのです。 顔は青ざめ、頭には三角の布を着けています。 「ゆうれいだ。」 みるみる先生の顔が青ざめました。 ゆうれいたちは先生には見向きもせずに、ときおりチリーンチリーンと 鈴を鳴らしています。 そして、廊下の突き当たりまで来ると、壁の中にすうっと消えて行きました。 ゆうれいが壁に消えてからも、鈴の音はかすかに響いていました。 次の日、先生はこの学校に古くから居るM先生にこの事を話しました。 M先生はとくに驚いたふうでもなく、
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