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次の出撃は北部シャンパーニュ上空で、彼らの爆撃機はフランス空軍のファルマン複座機と遭遇した。
リヒトフォーフェンは、この前の恥を注がんと…
直ちに射撃を開始したのだが…
急に銃の具合がおかしくなり…弾が出たり出なかったりを繰り返すうち、ついには撃ち尽くしてしまった。
『クソッやっぱり駄目か!』
リヒトフォーフェンが諦め掛けたとき…
敵機はガクンと機首を下げ…みるみるうちに墜落して行った。
『リヒトフォーフェン少尉…命中か?』
操縦手が怪訝な顔で彼に言った。
『当たった…のか?』
リヒトフォーフェンも同じ表情を浮かべ…これを見ていた。
これは彼の…幻の『撃墜』第一号となった。
彼が自らの力で『撃墜』と言うスコアを付けるのは…それからしばらく後の事になる。
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