第一章…騎兵から飛行機へ

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次の出撃は北部シャンパーニュ上空で、彼らの爆撃機はフランス空軍のファルマン複座機と遭遇した。 リヒトフォーフェンは、この前の恥を注がんと… 直ちに射撃を開始したのだが… 急に銃の具合がおかしくなり…弾が出たり出なかったりを繰り返すうち、ついには撃ち尽くしてしまった。 『クソッやっぱり駄目か!』 リヒトフォーフェンが諦め掛けたとき… 敵機はガクンと機首を下げ…みるみるうちに墜落して行った。 『リヒトフォーフェン少尉…命中か?』 操縦手が怪訝な顔で彼に言った。 『当たった…のか?』 リヒトフォーフェンも同じ表情を浮かべ…これを見ていた。 これは彼の…幻の『撃墜』第一号となった。 彼が自らの力で『撃墜』と言うスコアを付けるのは…それからしばらく後の事になる。
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