第二章…出逢い

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リヒトフォーフェンはその後も何度か出撃したが… 撃墜は未だ果たせずにいた。 そんな頃、彼は休暇を与えられ…列車でドイツへと移動していた。 その列車の中で…彼はとある軍人を見かけた。 「ん…あの軍人…どこに行くんだろう…」 彼はそう思いながら、手に持っていた新聞を開いた。 すると…その新聞にあの軍人の写真が… 『空の英雄、オズワルド・ベルケ中尉!撃墜スコアを4に!』 そんな見出しが踊り、その下に…彼の写真があった。 「この人が…あの…ベルケ中尉か!」 リヒトフォーフェンも彼の名前は知っていた。 ベルケ中尉はもう一人の撃墜王、マックス・インメルマン中尉とともに… パイロット達の畏敬の的となっていた。 リヒトフォーフェンの居る部隊でも… 彼ら二人の名前を知らぬ者はおらず、その…撃墜時のエピソードは語り種(かたりぐさ)になっていた。 リヒトフォーフェンは失礼と思いつつも… 彼に話しかける事にした。 「撃墜する極意を…是非、この人から聞きたい」 彼はその一心でベルケに近いた。
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