第二章…出逢い

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この後…二人は親密になり、トランプに興じたり…一緒に散歩したりする中になった。 そんなある日、リヒトフォーフェンはベルケに操縦術を教えてくれる様に頼み込んだ。 ベルケはそれを快諾したが…彼は前線の任務が多忙なため、リヒトフォーフェンに教えてる暇が無かった。 1916年1月13日。 ベルケはインメルマンとともに8機撃墜のスコアを讃えられ、プール・ル・メリット勲章を受けた。 <この勲章はかなり価値のあるもので… 他の叙勲者の中には…後年、砂漠の狐と呼ばれた、あのロンメルも居た。> ベルケがリヒトフォーフェンの願いを叶えてくれたのは… その年の8月になってからの事だった。 それは… 6月18日にもう一人の撃墜王、インメルマンが戦死したため… 皇帝ヴィルヘム二世が、もう一人の撃墜王、ベルケが失われるのを恐れ… 彼の飛行を差し止め、新しい戦隊の編成を命じ、休養させたからであった。 インメルマンが戦死したのは、残念な事であったが… これは、リヒトフォーフェンに取り、ベルケの操縦術を習う絶好の機会となった。
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