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その新しい戦隊は…北フランスのドウエを基地とした、新型のアルバトロスD2戦闘機をまじえた駆逐中隊だった。
新設されたこの部隊は、連日の様に猛訓練を重ねていた。
8月に入ってから、リヒトフォーフェンもこれに加えられ、飛行練習を行い、間もなく単独飛行を終えた。
この訓練のおかげで、彼が後に撃墜王となる基礎は出来たのであるが…
陸軍当局は、彼を爆撃機パイロットとして東部戦線に送ってしまった。
しかし…幸運な事に、バルカン、ロシア戦線の視察を命ぜられたベルケと巡り会い…
彼の口添えにより、リヒトフォーフェンは、風雲急を告げる西部戦線へと…
彼の向かう先はドウエの駆逐第二中隊…
この部隊の隊長はベルケで、リヒトフォーフェンはやっと、自分が望む場所で、自分の望む任務に付けたのであった。
ベルケ中隊長とのコンビによる、リヒトフォーフェンの活躍は…
ここに始まる事となる。
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