第二章…出逢い

5/5
前へ
/29ページ
次へ
その新しい戦隊は…北フランスのドウエを基地とした、新型のアルバトロスD2戦闘機をまじえた駆逐中隊だった。 新設されたこの部隊は、連日の様に猛訓練を重ねていた。 8月に入ってから、リヒトフォーフェンもこれに加えられ、飛行練習を行い、間もなく単独飛行を終えた。 この訓練のおかげで、彼が後に撃墜王となる基礎は出来たのであるが… 陸軍当局は、彼を爆撃機パイロットとして東部戦線に送ってしまった。 しかし…幸運な事に、バルカン、ロシア戦線の視察を命ぜられたベルケと巡り会い… 彼の口添えにより、リヒトフォーフェンは、風雲急を告げる西部戦線へと… 彼の向かう先はドウエの駆逐第二中隊… この部隊の隊長はベルケで、リヒトフォーフェンはやっと、自分が望む場所で、自分の望む任務に付けたのであった。 ベルケ中隊長とのコンビによる、リヒトフォーフェンの活躍は… ここに始まる事となる。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加