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第一次世界大戦が始まった当初…
彼は騎兵少尉として東部戦線に出征したが…
間もなく西部戦線への転属命令を受け、戦いらしい戦いをせずに過ごしていた。
『最前線で戦えると思ったのに…我々は兵站部隊の一員として、毎日コーヒーや卵をかき集めて回るなんて…』
『こんな事をしていたのでは…恥ずかしくて故郷にも帰れんよ』
『早く、華々しい活躍をしたいな』
彼の所属している部隊では、こんな不平不満の声が聞こえていた。
『前線に出て…存分に働きたいな…なあ?マンフレート、君もそう思うだろう?』
同僚の一人がリヒトフォーフェンにそう言ってきた。
『ああ、このままでは腐ってしまうな…』
リヒトフォーフェンはそう返事を返しながら…
頭の中では、空を駆ける航空機に思いを馳せていた。
そんな不満をかこつある日…
彼は偵察活動に使われ始めていた…
フォッカーやタウベと言う、飛行機を目にした。
彼は矢も盾もたまらず…
上司に航空隊への転属願いを出した。
彼は、後方で補給任務に飽き飽きしていたのだった。
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