かぼちゃパイ

2/2

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
気の遠くなる 空 目映い 空 影を落とし 重なったシルエット 日は廻り 円を描く時 ヒトは狂気さえ抱く 何度逢瀬を重ね 何度唇を重ね 涙を流してはさよならを告げた 決して重ならない体に 邪魔だと思った 魂に触れたくて 交わりたくて この器は不要 交わりながら あなたは幾度も 別離を告げた 濡れる頬に 胸が締め付けられる ねぇ この闇のように 私達 融ければいいのにね 正体を知られない処へ ねぇ 藍色の空 あの星が見えないと 目が悪いんだって じゃあ私は見えなくていい ねぇ 吸い込まれそうな気がする あの暗闇 自分がちっぽけだと 気がつくのは中々上々 吸い込まれそうな深遠に ぶっ倒れそう ねぇ 電気を消して 音も消して 手探りでもいいから 私を導いて ねぇ 何処へ行こうか
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加