知った少年

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 「僕は自分のベットにいたはずだ。なんでこんな場所にいるんだよ?」  『手紙で幾度となく、研究に協力してくれと催促したのに非協力的であったからね、力づくで来て貰ったよ。』  当たり前だろ、少年の声変わりのしてない幼い声が室内に反響した。部屋のいかに広いかが伺える。  「僕の力は、村の神様から受け継いだ――村を救う為にあるんだ。あんたたちのような金の亡者にこの力を使うつもりは無いっ!!」  『村の神様、か。それは罰当たりな真似をしてしまったな。』  声にしかし、詫びる気持ちがうかがえない。  「とにかく――僕はは帰る。村に。僕の力を待っている人がいるんだ。」  『それは無理だな。君の力は我々だけでは無い。世界が待ち詫びているのだ――。』
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