3人が本棚に入れています
本棚に追加
「僕は自分のベットにいたはずだ。なんでこんな場所にいるんだよ?」
『手紙で幾度となく、研究に協力してくれと催促したのに非協力的であったからね、力づくで来て貰ったよ。』
当たり前だろ、少年の声変わりのしてない幼い声が室内に反響した。部屋のいかに広いかが伺える。
「僕の力は、村の神様から受け継いだ――村を救う為にあるんだ。あんたたちのような金の亡者にこの力を使うつもりは無いっ!!」
『村の神様、か。それは罰当たりな真似をしてしまったな。』
声にしかし、詫びる気持ちがうかがえない。
「とにかく――僕はは帰る。村に。僕の力を待っている人がいるんだ。」
『それは無理だな。君の力は我々だけでは無い。世界が待ち詫びているのだ――。』
最初のコメントを投稿しよう!