紅石

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その石は 血のように 紅く 光を宿らせた 石でした けれど その石を 持った人は 皆 非業の死を とげました ある女は 断頭台の露となり、ある人は 火に 焼かれその石は 不吉な石と 呼ばれました 今の持ち主は それでも その石を 欲しがったのです 宝石箱の中で 紅い石は 小さくなっていました 純白の真珠が 話してます 結婚式は 素敵だったわ! キラキラ光るダイヤが 負けじと言います あの晩餐会 豪華だった事見せたかった 見せられなくて 本当に 残念だわ そうなると いろんな色の宝石達が 一斉に 喋りだします
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