60人が本棚に入れています
本棚に追加
砂漠を歩き続ける事一時間。砂を踏み付けるだけの音しか聞こえない。
だが、ヒースの隣からお腹の鳴る音が聞こえた。
ヒースは笑いながらマリルを見る。
「え、えへ……お腹すいちゃった」
暫し、沈黙の後、マリルが顔を赤くしながら照れ笑いを浮かべる。
「クフッ。それではそろそろお昼にしましょう」
対するヒースはニコリと微笑み指差す。
「あそこの岩影で頂く事にしましょう」
ヒースの指差す所には大きな岩があった。太陽を遮り岩が影を作っていた。
マリルがニコッと笑いながら頷き、二人は岩影に移動した。
「さて、今日のお昼は先程オアシスで取れた木の実と野菜を使ったサラダ、そして鳥のグリルといきましょう」
「やた!久しぶりに豪勢!」
ヒースが大きなバックから調理器具やら材料を取り出していく。
その姿をマリルはニコニコしながら見つめる。
最初のコメントを投稿しよう!