第1章 焔は風に吹かれて

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(初級魔法……辺り一帯吹き飛びますね。 中級魔法……あまり変わりません。 というか久しぶり過ぎて何やっても暴発まがいの魔法が出てきそうですね)  陽はどうするか考えている。しかし、思い浮かぶ考えはどれも使える様なものではない。考えた末、陽はある結論に達した。  周りの皆が注目する中、陽は手を前に突きだし、呪文を唱える。 「ファイア」  …………何も起きない。炎どころかマッチ程度の火も出てこない。  生徒達も、魔法が不発というまさかの事態に沈黙している。  どう魔法を使おうとも周りに被害が出る。そう考えた陽は、今まで通り魔法を使わない事にした。
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