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自己紹介も終わり、銀次が話し始めた。
銀次の話が少し進んだ所で、陽にとって重大な話が出てきた。
「面倒な事この上ないんだが、最近増えてきた犯罪に対応して生徒に防衛術を教える事になった。そういう訳で、防衛学がこの普通科でも導入されることになる」
魔法が使えるという事は、便利な反面、魔法を犯罪に使えば容易に凶悪化するという事でもある。
犯罪を取り締まる組織が無い訳ではないが、最近は取り締まりが追いつかないのが現状だ。
防衛学とは、そういった犯罪などから身を守る術を学ぶ授業だ。勿論、魔法も使う。
「それに伴って、魔法への理解も必要になるっつー事で、魔法学の授業も入る」
この知らせに生徒達がざわめいた。
(え……?)
魔法を使いたくない陽にとって、この連絡は衝撃的な物だった。
「静かにー。次の時間は第3練習場に集合だ。以上でホームルームは終わり」
そう言って、銀次は欠伸をしながら教室を出ていった。
(ど、どどどどうしましょう)
陽はさっきの知らせがあまりにも衝撃的過ぎてパニクっている。
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