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あたしと優は、もう三年も一緒に暮らしている。 優と出会ったのは18のときだった。 あたしが通っていた服飾の専門学校の友達と、優が通っていた音楽学校の友達が知り合いで、紹介してもらったのが始まりだった。 あたしたちは素晴らしく相性が良かったし、一緒に住み始めるのに時間はかからなかった。 あたしたちはまるで兄妹みたいに過ごした。ひっきりなしに互いを確かめ合った。ときに慎重に、ときに粗野に。 もし運命というものがあるなら、それは優そのものだと思った。
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