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宇宙世紀0079…X月○日。
晴れ渡った空を、轟音と共に切り裂く物体が現れた。
「艦内の消火急げ!燃え尽きてもおかしくない状況を乗り切ったんだ、死んだ気でやれ!!」
髭面の中年の男は慌ただしい艦内で1人涼しげな顔をしている。
「よし、まだエンジンは生きているな…4番と7番以外はフューエルカット。機首ちょい上げ、スペースグライダーの様に滑空しろ。出来るな?」
「了解です。こんなにも密度が濃い空なら、簡単な事です」
「航海長、不時着に最適なポイントの割り出しはまだか?」
「…出ました!旧日本のエゾ共和国の南西部。連邦の部隊もほとんど駐留していない地域です」
「よろし。最適進入角度、速度等の管制を操舵手へ」
「…よく、こんなダメージで…」
見渡しのよいキャプテンシートに座り直しながら、ポツリと髭面の男は漏らした。
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