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彼らは明治憲法体制の日本を「革新(革命)」することを追求した。
明治憲法の天皇制(立憲君主制。英国と同じもの)を否定して「天皇主権」(スターリンのような)を主張し、議会制民主主義と資本主義を否定して全体主義と統制経済(計画経済)を主張した。
「統制派」はそれを「国防国家建設」というスローガンで表わした。
完全に左翼思想である。
だからこそ、彼らは対立する体制と国策(国際法と国際秩序の維持)を持つ保守主義=自由主義体制の米国英国等と敵対したのである。
彼らは天皇を主権者と考え日本を祖国と考えたから、反共産主義・反ソ連も主張した。
しかしこの点を除けば、共産主義とほとんど同じ思想であった。
「右の左翼」であった。
しかし彼ら統制派は大東亜戦争の中で、後述するようにソ連に対する立場を大きく変化させていった。
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