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ボインが転校してきた。
顔もよくて、性格も良さそうな。
「待合、美雪です。よろしくお願いします。」
なんか、キラキラしてたアル。
長い髪を下に2つに縛って、大きな胸をゆっさゆっさ揺らして。
男共の目は釘付け。
このクラスのアイドル的存在の私にとって、それはなんだか面白くないアル。
隣の隣の沖田も胸でけーとか呟いて。
…なんか、面白くないアル。
先生が美雪とかいうボインを机に案内して、そしたら一番後ろだった。
その席につく前に沖田に目配せさせて。
こいつ、まさか私の奴隷に目つけたんじゃあるめーな。
やっぱボインは気に食わない。
ブスッと膨れてたら、頭に何か当たった。
見たらノートの切れ端だった。
広げてみたら、汚い字。
〔ペチャパイ〕
って。
けっ
ペチャパイで悪かったアルな。
変わりに消しゴムを投げつけてやった。
見事に命中。
神楽様に喧嘩売ろうとは100万年早いアル!
「いて!」
「おーい神楽ァーうっせーぞー」
投げつけられたのは定規だった。
プククなんて笑ってやがる。
「先生ェードSがいじめるアルー」
「はぁ!?てめーから仕掛けてきたんじゃねェかィ!」
「うるせーよお前ら、小学生か」
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