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(──────………)
瞼を通してぼんやりと光を感じる
体は重く、深く深く沈み込むような錯覚を覚えた。
しがみつけるものもなかったし、たぶんしがみつけるものがあったとしても、掴んではいないと思った。
(そういえば、怒鳴って喉痛くなって飛んじゃったんだっけ…)
あまりに自業自得すぎて、笑いが零れた。
薄目を開けてみると、すぐに銀を捉えた。
心配と不安がない交ぜになったような複雑な表情だ。
さっきの原因不明の苛立ちはもうおさまったけれど、なんとなく僕は苦しむような素振りをした。
「…………う……っ……」
その瞬間にばっと身を乗り出す銀が面白くて、つい吹き出してしまった。
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