** 雪 凍る 夢見

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「今日からきみの担当医になっ─────「ぎん?」」 長身の男の言葉を遮って尋ねる。 男は驚いたのか目を見開いたけれど、すぐにさっきみたいな笑みを浮かべた。 「しろがね、だよ。珍しい名前だけどね。れいの、しろがねです」 「零能、銀……」 なんとなく、男の名前を反芻してみた。 「そう。これからよろしくね」 そっか。こいつが───。 「僕の最後の担当医」 僕の言葉にぎょっとしたのか、銀は驚いたような表情だ。
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