プロローグ

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こんにちは、橙です。 受験を控えた中学三年です。 里桜は恋人…です。男同士なんてやっぱり変でしょうか? もちろん里桜は可愛くて、大好きです。 でも、ちょっと騙された感じが…。 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 里桜、橙 12歳 「なぁ、橙」 「なんですか?」 「俺、橙大大好き!」 「ダイ多いですね」 「橙は俺のコト好き?」 「ええ、好きですよ」 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲ あの時は男同士の恋愛があるって知らなくて、友達としてどうかってことだと思って…。 里桜はこれをまだ引きずってます。「あの時のは嘘!?」って。 「昨日もだったじゃん!俺と生徒会どっちが大事なんだよー」 里桜、どっちが大事とかじゃなくてですね…。 「…嫌いになっちゃいますよ?」 もちろん、本当に嫌いになっちゃうハズはないです。言葉のアヤですよ。 「ぁ、あい…ごめんなしゃい…」 かっ、可愛い…!予想を上回った可愛いさです…! でもまさか公衆の目前で抱きつくなど非常識な真似はしません。僕も常識人ですから。 「里桜はお利口ですね」 頭なでなでで済ませてあげましょう。 里桜は僕の肩くらいの背だし、周りは兄弟だと思うんでしょうねえ…。
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