倉庫にて。その2

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「はーい。注目注目!ラキリーのジャグリングショーが始まるよー」 考えに考えて考えたけれど、結局僕にはこれしかないらしい。 「はっ、ほっ、やっ」 次々とボールを投げ、簡単なジャグリングを見せてみる。 果たして、ウミウシは興味を持ってくれてるだろうか。 「なんだ、あいつ」 呆気に取られた顔でこっちを見る少年。 バルバロッティも、いきなりの僕の行動に何だか戸惑っているようだった。 あれ?もしかして僕、何か間違って……。 「キュウ」 なかった。 呆れ気味の二人と違って、キラキラとした眼差しを向けてくるお客様が一名。 「……さ、さてお次はボールの代わりにこちらのナイフで」 見て貰えればやる気が出るのがパフォーマーの性ってモノで。 何だかノってきてしまった僕は『気を引きつけおいて、銃を拾う』と言う目的を忘れ、『頑張ってお客様を喜ばす』事に一生懸命になっていた。
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