倉庫にて。

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「あの…少し質問、いいですか?」 銃口は僕を捉えたまま。 少年は眉を訝しげに潜めながらも、小さく頷いた。 「どうやって、その大きなサックスを一人で動かしたのかなぁ…って」 とりあえずそれが気になって仕方なかった。 まあ、少しでも時間を稼げたら、とは思っていたけれど。 「……サックス?」 何故か彼はそこに疑問を持ったらしい。 そのまま僕の質問に答える事なく、サックスケースへと近付いて行ってしまった。
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