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灰「あれほど権力は使うなって言ったじゃんか!何約束破ってんだ!」
?「だって灰帆がいないクラスなんて、いったい何をしていれば良いか分かんないもん。」
灰「新しいクラスでお友達を作って、ペチャクチャ楽しいお喋りをしとけば良いだろうよ。」
?「それは灰帆をいじめる事より楽しいの?」
灰「それは自分次第だから知らんが…俺をいじめる事を楽しいと思っているお前はとりあえずアウトだ。」
え~この鬼に俺の頭が上がらない理由なんだが…
確か6年前。
まだあいつは鬼じゃなく、ただの少女だった。
金持ちすぎだがな…
俺は幼なじみとして可愛らしかったあいつを鼻高らかに見守っていた記憶がある。
だがある日事件があってな…
俺の家が全焼したんだ。
大切な宝物も全部燃えた。
原因は放火だったから、いつもムチャクチャしてふざけてる親を攻めも出来ず、ただ焼け落ちた我が家を眺めてた。
住む家が無くなったんだって…
わけも分かんなかった。
その時に親父たちは、『新しい家を建てる金なんて俺たちには無いんだ。だから急遽だが明日から外国に出稼ぎに行くことにした。そこで灰帆には日本で待っていてもらいたい。あの子の家で…』とか勝手なことを抜かしだしたが…
俺も行く場所も金も無いわけだから従うしかなかった。
こっからだ…あいつがだんだん変わるのは…
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