それは突然

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『たかね~!行けーー!!』 チームの声援をバックに あたしは走った。 ただただ全力で走りきった。 「…ななせっ!頼んだっ!」 パシッ 既に走り出した七瀬にバトンを渡す。 『まかせてっ!』 そう言った七瀬の背中を見つめ、肩で息をしながらトラック内に引っ込む。 なんとか1位でバトンを渡す事ができた。 『嶺~、よくやったよー!後はあたし達に任せて』 リレーメンバーである、真琴と万葉(カズハ)が あたしの頭をくしゃくしゃ撫でながら話しかけてきた。 「足引っ張らなくてよかったよー!後は頼んだよ!」
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